平成23年度税制改正(相続・贈与)
Posted: 2月 18th, 2011 | Author: 山田 英貴 | Filed under: 税務 | コメントは受け付けていません。平成23年度の税制改正の内容の第3回目として、相続税・贈与税部分に関して記載したいと思います。
【相続税・贈与税】
●相続税の基礎控除引下げと税率構造の見直し
相続税法の改正で、基礎控除が引き下げられました。相続税が支払う必要のある対象者がかなり増えてくるんじゃないでしょうか。
(現行)5,000万円+法定相続人数×1,000万円
(改正)3,000万円+法定相続人数× 600万円
税率は、最高税率を50%から55%に引き上げられてます。
平成23年4月1日以後の相続税から適用されます。
●贈与税
贈与税の最高税率も50%から55%に引き上げられていますが、生前贈与による子や孫への財産移転を促進するため、20歳以上の者が直系尊属から贈与を受けた場合の税率が緩和されています。
相続時精算課税制度についても、現行では親から子への贈与を対象としていましたが、20歳以上の孫も加えられ、祖父母から孫への贈与にも適用することが出来ることとなりました。贈与者の年齢要件も65歳以上から60歳以上に拡大されています。
平成23年1月1日以後の贈与税から適用されます。